【マイクロブタさんの病気#1】泌尿器系

健康・病気

寒くなってきてから、泌尿器系のトラブルに関するお問い合わせが増えております。お水をあまり飲まない子や特に女の子が膀胱炎等の泌尿器系トラブルが起きやすいです。今回は、尿が一時的に溜められる場所である膀胱まわりの不調についてのお話です。

寒くなると増えてくる膀胱まわりの不調

 尿は血液中の不要物や余分なミネラルを捨てるために腎臓で作られます。腎臓で作られた尿が一時的に溜められる場所が膀胱で、膀胱から尿道を通って体の外に排出されます。今回は、尿が一時的に溜められる場所である膀胱まわりの不調についてのお話です。

ブタさんの膀胱まわりの不調はどういうものが多いのか…

ブタさんでよく見られるのは膀胱炎と膀胱結石です。
膀胱炎の症状は
・頻尿
・排尿姿勢を何度も取る
・排尿痛
・血尿
などが一般的です。原因としては、細菌の繁殖によるもの、ストレスによるものが多いと思われます。

膀胱結石の症状は上記の膀胱炎の症状に加えて、おしっこが1日以上全く出ていないということがあり、この場合、結石が尿道に詰まっている可能性があり大変危険な状態で、緊急の対処が必要です。原因としては、水分摂取量の低下のよる尿の濃縮、不適切なミネラル摂取が考えられます。

どうして女の子の方がなりやすいの?

女の子は、尿道と肛門が近いため、腸の菌が侵入しやすく、膀胱周りのトラブルが起きやすいです。尻尾の付け根はうんちが付きやすいので、体拭きの際に汚れていれば、一緒に拭いて頂き、清潔に保つことが大事です。

なぜ寒いとおしっこトラブルが増えるのか…

夏から季節が変わり、気温が下がってくると膀胱炎や膀胱結石など膀胱まわりのトラブルに関する相談が増えてきます。膀胱まわりのトラブルと寒さの関係として考えられるのは
・寒くて動くのが億劫でトイレに行く頻度が減少するため、膀胱に尿が入っている時間が長くなる⇒不要物や細菌を十分に排出できない
・寒くなり活動量が低下し運動量が減り飲水量も減少するため、膀胱内の尿が濃くなる⇒濃縮された尿のミネラルが結晶化しやすくなる
このような要因が重なることで、寒い季節はとくに膀胱炎や膀胱結石が発生しやすいと思われます。

どう予防していくか… 

オーナーが普段からできる対策としては
・こまめな入れ換えで水を清潔に保ち、いつでも自由に飲めるようにする
・飲みたいときに飲めるように、水飲み場の場所を増やす
・お湯が好き、冷たい水が好きなど、豚さんごとの好みをいろいろ試す
・ミネラルが多く含まれているミネラルウォーターは結石の原因となるため注意し与えないようにする
・意識的に身体を動かす(ごはんで気を引き歩かせたり階段を登らせたりする、ごはんを入れるタイプのおもちゃで遊ぶ)
・体重が増えすぎて動くのが億劫にならないようにフードやおやつの与えすぎに注意する
・尿を我慢させないように居心地のいいトイレにする
・夜間や留守中もなるべく豚さんがいる部屋・範囲を暖かくしてあげる(乾燥には注意してください。)などです。

症状があって病院に行くとき…

膀胱まわりのトラブルで病院に行く場合、ぜひ一緒に持っていきたいのはおしっこです。骨の様子を調べるときにレントゲンを撮るように、膀胱の様子を調べるときに尿検査はかなり有効です。ブタさん本人がいなくてもおしっこがあれば診断ができることもあります。もちろんブタさん本人がいた方が良いですが、病院が苦手なブタさんはまずはおしっこ検査だけでもいいか病院に確認してください。

ただし、おしっこを持っていくときにいくつか注意してほしいことがあります。
・おしっこは液体の状態であること
・清潔な容器で直接採取すること(清潔なトレイなどで受けて清潔な容器に移す)
・採取したらなるべく早く持っていくこと
・おしっこを採取した時間、保存状態を伝える(保存が長くなりそうなら冷蔵する)

これらを気を付けると尿検査の精度があがるので、ブタさんがより的確な治療を受けることができます。そのためなるべく気にかけましょう。また診察にはもちろんブタさん本人がいた方が良いですが、病院が苦手なブタさんはまずは尿検査だけでもいいか病院に聞いてみてください。

寒くなるとブタさんの水分摂取量や運動量が減るので、膀胱周りのトラブルは増える傾向にあります。ブタさんの様子をよく見て工夫する、なった場合もしっかり病院を受診できるように知識を貯えましょう。

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